鎌倉大仏は、神奈川県鎌倉市長谷の浄土宗寺院・高徳院にあります。仏像に関する史料がほとんど残っていないため、残念ながら建立された詳細な経緯は分かっていません。
屋外に鎮座する10メートル以上の巨大な仏像には圧倒的な存在感があり、1958年には銅造阿弥陀如来坐像として国宝に、2004年には境内が鎌倉大仏殿跡として国の史跡に指定されました。
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「高徳院」情報
以下「鎌倉大仏」を見ることができる「高徳院」の情報です。
施設名 | 高徳院 |
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住所 | 神奈川県鎌倉市長谷4丁目2番28号 |
電話 | 0467-22-0703 |
開館時間 | 4月-9月/午前8時-午後5時30分・10月-3月/午前8時-午後5時 |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 駐車場無し・事前予約制身障者1台 |
全長・長さ・高さ | 高さ:約11.31m、重さ:約121t、 台座を含めた高さ:約13.35m |
料金・入場料 | 一般300円(中・高校生含む)・大仏胎内の 拝観料50円 |
鎌倉大仏は、国内屈指の古都である神奈川県鎌倉市を代表する史跡です。浄土宗の寺社・高徳院こと大異山高徳院清浄泉寺の本尊であり、仁王門をくぐり抜けて正面に進んだ境内に座しています。
武家政権と民衆の安寧を祈願する鎌倉幕府によって13世紀頃に造られたという説が有力ですが、正確な史料が残存していないため詳細は不明です。
風光明媚な鎌倉の大自然の中で穏やかな表情を浮かべながら堂々と胡座をかいている青銅の鋳造仏で、その大きさは座長約11メートル、台座も含めると13メートルを超えます。
当初は木造でしたが、竣工から約10年後に青銅製の仏像へ造り替えられました。建造された当時の姿をほぼ完璧に維持している貴重な仏像であり、仏像としては鎌倉市内で唯一国宝に指定されています。
国内に残存している仏像の多くが大仏殿の中に安置されている中、屋外で公開されているのが鎌倉大仏の最たる特徴です。もともとは本仏像も大仏殿内に安置されていましたが、鎌倉幕府が滅びた後の度重なる自然災害によって敷地が半壊。15世紀頃に再興された際に、現在の露坐の大仏になったと考えられています。
巨大な像の内部は空洞になっていて、大仏胎内の拝観料50円を納めれば誰でも胎内を見学可能です(別に拝観料300円)。
数百年にも及ぶ長い年月の中で変色した箇所には歴史が感じられ、外から拝観する時とは一線を画す神秘性を堪能できます。
緑に溢れた境内の庭園には、数々の石碑や記念樹が存在しています。その中には明治の歌人・与謝野晶子の歌碑や、ジャヤワルダナ前スリランカ大統領から贈られた顕彰碑などもあり、国内外の多くの著名人から愛されてきた存在であることがうかがえることでしょう。