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超珍しい「首大仏」は肩から上だけの釈迦像!名古屋城にあった?

2024年11月2日

首大仏

「首大仏」は肩から上だけの陶製釈迦像!もとは名古屋城内にあった?

首大仏は静岡県熱海市の福泉寺に安置されている日本の特徴的な大仏で、頭部のみが地上に出ている独特な造形は、まるで大地から顔を出しているかのような印象を与えます。

その独創的な形状と穏やかな表情で知られ、傾斜地に建立された珍しい様式の仏像として人々の信仰を集めています。

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「福泉寺」情報

以下「首大仏」を見ることができる「福泉寺」の情報です。

施設名 福泉寺
住所 静岡県熱海市泉191
電話 0465-62-2354
開館時間

24時間訪問可能

休館日

年中無休で見られます

駐車場 無料:小型数台
全長・長さ・高さ2.5m
料金・入場料無料

首大仏は、熱海の街を見下ろす高台に位置する福泉寺の境内に建立されています。1954年に完成したこの特異な仏像は、地中から顔を出すような形で造られた珍しい様式の大仏で、傾斜地を巧みに利用した建造方法により、参拝者に独特な視覚体験を提供しています。

本尊は全身が大地に埋もれているわけではなく、地下には堂内が設けられていて、内部からは大仏の胸部まで拝観することが可能です。頭部は露出した状態で外気にさらされていて、銅板製の表面には時間の経過とともに生まれた緑青が、歴史の重みを感じさせます。

造像の特徴として、穏やかな表情と整った顔立ちが挙げられ、柔和な眼差しは参拝者を慈しむように見下ろし、微かに微笑んでいるような口元は慈悲の心を表現しています。頭部の螺髪は精緻に作り込まれていて、耳朶は優美な曲線を描いています。

この仏像の建立には、戦後の復興期における人々の願いが込められていて、平和への祈りと地域の発展を象徴する存在として、地元の人々の信仰を集めてきました。建立当時は全国的にも珍しい形式の大仏として注目を集め、その独創的な造形は現代においても高い評価を得ています。

地形の起伏を活かした建造方法は、技術的な観点からも注目に値します。傾斜地に大仏を建立する際の工夫として、地下構造を巧みに設計し、安定性を確保しており、地下の参拝空間は、外部とは異なる荘厳な雰囲気を醸し出しています。

四季を通じて、大仏の表情は様々に変化し、朝日に照らされる姿は清々しく、夕暮れ時には穏やかな表情を見せます。雨上がりには水滴が頬を伝い、まるで慈悲の涙のようにも見えます。周囲の植栽と調和した景観は、都市部にありながら心静かな祈りの場を形成しています。

建立から半世紀以上が経過した現在も、この独特な形態の大仏は多くの人々の関心を集めています。仏教美術における革新的な表現として、また戦後の復興期を象徴する文化財として、その価値は今なお高く評価されています。

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