奈良の大仏は、奈良県奈良市雑司町にある華厳宗大本山の寺院である東大寺にあります。奈良時代に聖武天皇によって建立され、盧舎那大仏と号します。
戦乱の中で二度の焼失を経て、江戸時代に再興された伽藍が現在に至るまで残存しています。現存する世界最大の銅像で、1958年2月8日に国宝に指定されました。
記事はプロモーションが含まれています。またAmazonのアソシエイトとして当サイトは適格販売により収入を得ています。
「東大寺」情報
以下「奈良の大仏」を見ることができる「東大寺」の情報です。
施設名 | 東大寺 |
---|---|
住所 | 奈良県奈良市雑司町406-1 |
電話 | 0742-22-5511 |
開館時間 | 大仏殿 夏季(4月-10月)7:30-17:30・冬季(11月-3月)8:00-17:00 |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 境内に駐車場なし。近隣の駐車場を利用。 |
全長・長さ・高さ | 14.98m・台座を含めると約18m |
料金・入場料 | 大人(中学生以上)800円・小学生400円 |
奈良の大仏は、東大寺の大仏殿に祀られている本尊の仏像です。疫病・飢饉などの自然災害が相次いで社会不安が広がっていた奈良時代に、国家の安寧を祈願した聖武天皇の発案により建立が始まりました。
当初は滋賀県の甲賀寺で造られる予定でしたが、周辺地域で不穏な山火事等が続発して縁起が悪かったため計画を再考。最終的に、都が平城京へ移る際に東大寺にて造られることになりました。
木製の支柱に細い枝や麻縄などを巻きつけて原型を作った後、粘土で作成した鋳型をその上にはめ込み、隙間の空間に銅を流し込む建造方式がとられています。仏様の外観が出来上がるまでには一連の作業を8回も繰り返さなければならないため、当時の人々がこの仏像にどれほどの想いを捧げていたかお分かりになることでしょう。
仏様は蓮華座の上に厳かに座り、右手で施無畏印、左手で与願印という印相を結ぶ姿をしていて、悶え苦しむ民を慈しむような情け深い表情を浮かべています。像高は約15メートル、台座を含めると全高は約18メートルにもなり、この大きさは現存する宗教的銅像の中で世界最大級です。
745年の造像から752年の開眼供養会に至るまで、8年の間にのべ260万人もの人々が工事に携わったと言われており、その建造費は現在の貨幣価値で4000億円を超えます。自然災害や戦乱の中で幾度も破損してきた経緯があり、現在私達が拝観できる伽藍の大半は江戸時代に再興されたものです。
正式名称は東大寺盧舎那仏像ですが、現在では奈良の大仏の呼び名が定着していて、国内外から年間に300万人以上の方々が参拝するほどの人気観光スポットになっています。
仏像を安置している大仏殿の北東にそびえる柱には巨大な穴が開いていて、その柱の穴をくぐると無病息災・祈願成就といった鬼門除けのご利益があるそうです。